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PMP vs プロジェクトマネージャ [情報処理技術者試験]

 日経BP社が、2010年版の「いる資格、いらない資格」を公表しています。

 その中でも興味深いのはPMPの変動です。
 営業効果の高い資格のランキングでは、年々順位を下げているそうなのです。

 記事では次のように分析しています。
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資格取得の費用対効果を見極めようという機運の高まりが理由として考えられる。

PMPは数十万円の取得費用に加え、年間6万円前後の維持費用もかかる。5100円の受験料だけで済む情報処理技術者試験よりも負担が大きいこともあって、積極的に取得に動く企業とそうでない企業の二極化が進んだものとみられる。
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 でも、営業効果の有無に関するランキングなのに、費用対効果が影響するでしょうか。
 費用対効果が[取らせたい資格]ランキングに影響するならともかく、顧客に対する営業効果に取得費用は関係ないでしょう。

 とはいえ、技術職に取らせたい資格でも評価を下げているそうなので、PMPが重視されなくなっていることは判ります。
 プロジェクトマネジメントのニーズは相変わらず高く、情報処理技術者試験のプロジェクトマネージャは営業効果の高い資格の第1位、技術職に取らせたい資格でも1位なのですが。

 以前の記事で、情報処理技術者試験の応募者が減少していることに関連して、類似の他資格に流れているのかも、と書きましたが、PMに限って云えば他資格とは逆に情報処理技術者試験が人気を博しPMPの人気が下がっているようです。


 もしかしたら、PMPよりもプロジェクトマネージャ試験の方が価値があると思われているのかも知れません。

 情報処理技術者試験の特徴は、受験機会が少ないことです。
 年1回しか受験できないプロジェクトマネージャ試験に受かる方が、何度でも受けられるPMPの知識より高価値だと思われているのではないでしょうか。

 少ない機会でも合格するには相応の力が必要でしょう。その力と、グローバルな基準(COBITやITILやPMBOK)の知識とを天秤にかけたとき、次のような重みなのかも知れません。

  COBIT > 情報処理技術者試験
   ITIL > 情報処理技術者試験
  PMBOK < 情報処理技術者試験


 まぁ、内部統制報告制度の導入によってCOBITの知名度が向上したように、PMBOK及びPMPにも強力な追い風が必要なのかも知れません。

 面白いことに、営業職に取らせたい資格のランキングでは、PMPの評価は上がっています。
 プロジェクトマネージャとしての実力うんぬんではなく、知識体系をきちんと身につけることが重視されているのかも知れませんね。
 営業職といえどもプロジェクトマネジメントを理解していないとプロジェクトマネージャと話し合うことができませんから。


 なお、念のために付け加えておきますが、PMPの合格者はプロジェクトマネージャとしての実力がないなどというつもりはありません。
 私が述べているのは試験の特性の違いであり、プロジェクトマネージャ試験の合格者より優れた方もたくさんいることでしょう。
 この点、誤解のないようにお願いします。
 なにしろ、プロジェクトマネージャ試験で問われることの多くはPMBOKと重複しているのですから。


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インフラ領域の勉強方法 [CISA]

 コメントをくださった皆さま、たいへん失礼いたしました。
 各記事のコメント欄にも書きましたが、コメントをいただいていることにまったく気づいていませんで、皆さまのコメントを承認待ちのままにしていました。

 まったくもって私の不注意なのですが、理由は他のブログとの操作性の違いを認識していなかったためです。
 私はこのSo-netブログの他に、FC2でもブログを開設しています。
 FC2ではログイン直後のお知らせ画面にコメントやトラックバックの一覧が表示される仕様になっており、承認待ちコメントがあればこの画面で判ります。
 So-netブログも管理トップ画面にコメントやトラックバックの一覧が表示されるので、ここを見て承認待ちコメントはないと思っていました。

 ところがSo-netブログでは、管理トップ画面に表示されるのは承認済みのコメントだったのです。
 コメント一覧画面というものが別にあって、承認待ちコメントはそちらのみに表示されるのでした。

 今月になるまでこのことに気付かず、ログインするたびに「誰もコメントしないなぁ」と思っていました。
 いやはやとんだ失敗です。お恥ずかしい[あせあせ(飛び散る汗)]


 さて、いただいたコメントのうち、Cipherさんのご質問を紹介します。
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興味深い記事でとても参考になりました。実は今度のCISAを受験しようかと考えている者です。記事に「システム開発の経験があるSEには取得しやすい」とありましたが、私もIT業界出身ですが、パッケージベンダーなのでインフラ周りとなると自信が持てないところがあります。実際、OS、DB、ネットワーク等々全てのインフラ領域に精通している方というのも実際多くはないと思います。どのようにして、そういったシステムの知識を全般的に習得されたのでしょうか?是非、参考にさせていただきたいと思います。

また、テスト本番で出題される問題は、繰り返し解かれた問題は結構出るのでしょうか?私は、あまり試験慣れしていないせいか、勉強した以外の問題が出ると、もう頭の中が真っ白になってしまうタイプなので、受験するのであれば、とにかく問題量をこなしたいと思っていますが、この辺の対策は何かされましたでしょうか?
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 当該記事のコメント欄にも書きましたが、私もすべてのインフラ領域に精通しているわけではありません。
 それでも合格できたのは、CISA試験の要求する知識がその程度でしかないということです。

 広範な領域から少しずつ出題されるのでたいへんですが、勉強の中心になるのは情報セキュリティ分野でしょう。
 情報セキュリティ関係の資格をお持ちなら断然有利ですし、まだお持ちでなくても情報処理技術者試験の情報セキュリティスペシャリストの参考書をお読みになれば良いと思います。
 その後、情報処理技術者試験のネットワークスペシャリスト等の参考書を斜め読みしておけば充分ではないでしょうか。

 私自身は、多くの知識は実務で身に着けました。
 幸い(?)、さまざまなプロジェクトに関与して、多くの人からご指導いただいたので。


 なお、テスト本番の問題についてですが、問題集とは別に作っているのでしょうから、問題集からそのまま出るわけではないと思います。
 それでも要求される知識レベルは問題集と同等ですし、問題のクセは似ていますから、問題集で問われた考え方を理解しておけば、本番は難しくないと思います。

 参考になりましたでしょうか。


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IT業界のイメージアップの費用は? [雑記]

 さて、情報サービス産業には、どのような問題があるでしょう?

 今月の日本システム監査人協会の月例研究会では、NTTデータ経営研究所の三谷慶一郎氏が、「情報サービス産業の現状と課題」と題して講演されました。
 その中で次の4つが論点として挙げられていました。

 ・人材育成
 ・ソフトウェアエンジニアリング
 ・取引慣行の見直し
 ・グローバル

 三谷氏は「人材育成」に関連して、「ITエンジニアの地位向上」と「業界イメージ改善」が必要と語っていました。
 まさにおっしゃるとおりだと思います。


 IT業界は42Kなどとも云われるようですが、この「~K」という表現は、かつて建設業が3K(汚い、きつい、危険)と呼ばれたところから始まったようです。
 たしかに工事現場は無味乾燥な塀で囲まれ、その中からは騒音が響いてくるばかりでしたから、イメージが悪かったでしょう。

 ところが久しく以前から工事現場は変わりました。
 完成予想図を掲げて周辺住民に理解を求めるのはもとより、仮囲いに可愛い絵を描いたり、花壇や植木を設けたり、クリスマスが近づくとイルミネーションを施したりしています。
 特に市街地の工事では、薄汚れた塀が並ぶだけなんて現場はずいぶん減りました。

 このようにイメージアップに努めるのは、建設業界も危機感を抱いたからでしょう。


 しかし気になるのは、その費用です。

 とうぜん絵を描くのも花を植えるのも金がかかります。
 コスト低減圧力を受けているのはどこの業界も同じです。入札案件でイルミネーションの費用なんか計上していられるでしょうか?
 費用を発注者に回そうにも、コスト低減を迫ってる発注者が呑んでくれるのでしょうか?

 実は、工事におけるイメージアップに要する費用は、発注者が認めてくれます。
 公共事業の場合は「イメージアップ経費」として、一定率を計上するように定められています。

 経費の計算時には「市街地補正」なんて項目もあって、市街地の工事なら更なる増額が認められます(山間僻地でイルミネーションを施しても意味ないですから)。

 もちろん、現場周辺の住民に工事を気持ちよく受け入れてもらうために様々なイメージアップ策を取るわけで、イメージアップ経費の計上が建設業者のためだけとは申しません。
 しかし、イメージアップ経費の計上を認めるようになったのは、建設業が3Kと呼ばれ始めた頃ですよね。

 はたして、同じようにIT業界がイメージアップの経費を受注額に転嫁しようとしたら、発注者は認めてくれるでしょうか?
 たとえば、そうですね、システム構築に携わる人々の姿をドキュメンタリー作品にして配信する、なんてことを企画したとしましょう。でも、その製作費を発注者が負担することはないでしょう。


 三谷氏の講演では、「情報サービス産業は、『売上高16.7兆円、従業員数82万人』。国内有数の産業となっている」とのことでしたが、まだまだ他業界に比べると地位向上が必要だな、と思います。


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タグ:IT業界
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