So-net無料ブログ作成

1番合格しやすい資格はどれだ?! [情報処理技術者試験]

 先日、情報処理技術者試験の申込み締切り前に、躊躇する人がいるようだと書きました。
 「どの試験区分を受ければいいか判らない」「受けても合格する自信がない」という方も相当数いらっしゃることでしょう。

 そこで情報処理技術者試験の各試験区分の難易度について、ちょっと私見を述べさせていただきます。

 情報処理技術者試験の区分ごとの位置付けを見てみましょう。
 IPAの「情報処理技術者試験制度の概要」のページに、これまでの試験区分が載っています。

 初期は試験区分の数も少なく、キャリアとのマッピングもしやすかったと思います。
---
昭和44年から平成6年度春期までの試験制度

 情報処理システム監査技術者 (昭和61年度秋期から)
 特種情報処理技術者 (昭和46年度から)
 オンライン情報処理技術者 (昭和63年度秋期から)
 第一種情報処理技術者
 第二種情報処理技術者
---
 この頃は、経験を積むにつれて、

  第二種 → 第一種 → 特種(昭和63年度からはオンライン)

とステップアップすることを期待されているのが一目瞭然です。
 試験案内書にもこの順番で試験区分が書かれていたので、誰もが「情報処理システム監査技術者」を最終目標にしたことでしょう。


 平成6年度に試験制度が改定されると、試験案内書等には次のように記載されました。
---
平成6年度秋期から平成12年度秋期までの試験制度

 システムアナリスト
 システム監査技術者
 プロジェクトマネージャ
 アプリケーションエンジニア
 システム運用管理エンジニア
 プロダクションエンジニア
 ネットワークスペシャリスト
 データベーススペシャリスト
 マイコン応用システムエンジニア (平成8年度春期から)
 第一種情報処理技術者
 第二種情報処理技術者
 上級システムアドミニストレータ (平成8年度秋期から)
 初級システムアドミニストレータ
---
 「システム監査技術者」の上に「システムアナリスト」が置かれました。誰がどう見ても「システムアナリスト」が最高峰です。

 上級及び初級のシステムアドミニストレータは、ユーザー側の試験区分なので別格扱いなのでしょう、まとめて1番下に書かれていますが、なんだか「上級システムアドミニストレータ」が「第二種情報処理技術者」より格下に見えてしまいます。


 さらに平成13年度に改定されると、次のようになりました。
---
平成13年度春期から平成20年度秋期までの試験制度

 システムアナリスト
 プロジェクトマネージャ
 アプリケーションエンジニア
 ソフトウェア開発技術者
 テクニカルエンジニア(ネットワーク)
 テクニカルエンジニア(データベース)
 テクニカルエンジニア(システム管理)
 テクニカルエンジニア(エンベデッドシステム)
 テクニカルエンジニア(情報セキュリティ) (平成18年度春期から)
 情報セキュリティアドミニストレータ (平成13年度秋期から)
 上級システムアドミニストレータ
 初級システムアドミニストレータ
 基本情報技術者
 システム監査技術者
---
 「システム監査技術者」が「システムアナリスト」より格下と見られることに配慮してか、まったく独立の立場であることを示すために並びの外へ出されました。といっても、縦に並べざるを得ないので1番下になっています。
 また、あくまで基本である「基本情報技術者」よりも「上級システムアドミニストレータ」が格下に見られることのないように、システムアドミニストレータはまとめて「基本情報技術者」よりも上に書かれています。

 記載順と格の上下を結びつけて不満が出ることのないよう、書き方に配慮しているのでしょう。
 でも、おかげでどうステップアップすればいいのかよく判らない記述になりました。

 ただ、「システムアナリスト」が相変わらず1番てっぺんにあることは印象に残ります。


 そして今年の新制度からは、次の記述に変わりました。
---
平成21年度春期からの試験制度

 ITパスポート
 基本情報技術者
 応用情報技術者
 ITストラテジスト
 システムアーキテクト
 プロジェクトマネージャ
 ネットワークスペシャリスト
 データベーススペシャリスト
 エンベデッドシステムスペシャリスト
 情報セキュリティスペシャリスト
 ITサービスマネージャ
 システム監査技術者
---

 各区分の趣旨からいって、

  ITパスポート → 基本情報技術者 → 応用情報技術者

とステップアップすることを期待しているのでしょう、この3つは順番に書かれています。
 新設したITパスポートを1番目立たせたいからか、1番上はITパスポートになりました。
 同時に、記載順と試験区分の格を結び付けて論じることをやめさせたいという意図もあるでしょう。

 ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者の3つを除けば、「システムアナリスト」の後継である「ITストラテジスト」が1番上で、「システム監査技術者」が1番下。前年度までの順番を踏襲しています。


 ここから判るのは次の点です。
 ・昔は「システム監査技術者」が1番上だった。
 ・制度改定以降は、「システムアナリスト」が1番上だった。

 あくまで記載順の話ではあります。
 しかし、第二種 → 第一種 (あるいは、 基本情報 → ソフトウェア開発) と受験して、そのたびに難易度が上がっていくのを経験すると、試験案内書の1番上に書かかれた資格はいかほど難しいことだろうと、まぶしくて見上げられないくらい輝いて見えることでしょう。
 また、1番上に書かれた資格に合格すると、「最難関を突破した」「最高峰を極めた」と胸を張りたくなります。
 実際に「システム監査技術者」や「システムアナリスト」の合格者に、こう云う人がいます。

(ずいぶん長くなったので、つづきは次回へ…)


IT系資格ブログ
nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(1) 
共通テーマ:資格・学び

nice! 0

コメント 2

tata

ITパスポートの記載されている場所から、
①ITパスポートを目立たせようとしているということは、わかりますが、
②記載順と試験区分の格を結び付けて論じることをやめさせたいという意図があるということまでは、わかりませんでした。

ちょっとビックリです。
そんな深い意味があったのですね・・・
by tata (2009-08-05 21:37) 

トレッグ

tataさん、こんにちは。
コメントをいただいていたことに今日の今日まで気づきませんでした。
たいへん失礼いたしました!

ところで、試験区分を説明する図では、久しく以前から各区分を横に並べるようになりました。
これも、区分のあいだに上下関係や貴賤はないことを示すためでしょう。
適切な配慮だと思います。

by トレッグ (2009-11-11 22:31) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。